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初めて猫を飼う時に気をつけるべきごはんの与え方
子猫から成猫まで、猫の成長に合わせたごはんの選び方をご紹介します。
初めて猫を飼う方や飼っている猫の年齢が変化したときなど、体に合うごはんが何なのか分からないときありますよね。もちろん猫の好みも大事ですが、最初に与えるごはんをどう選ぶか、また数あるフードそれぞれの目的を知ることで日々の食事が決まっていきます。
口から入るものでカラダは作られます。猫の成長に合わせて栄養バランスと消化の良い食事を心がけてみてください。
獣医師さんへ相談しながら、健康を維持するために最適なごはんを選びましょう!
猫にごはんを与えるとき注意するべき3つのポイント
急な変化はNG
人間同様、猫も急な変化は対応できずに体調を崩す場合があります。
液体から柔らかい固体へ、柔らかい固体から硬い固体へ、と徐々に段階を踏むことが重要です。
消化・排泄の状態を見極める
猫の体はすぐ大きくなるので大人になった気になりますが、胃腸がまだ完全ではない場合もありますので消化と排泄の状態をよく見ながら切り替えましょう。
水分量を減らさないよう注意
液体から固体へ変更し完全にドライフードが食べられるようになった際、水分量が激減しないよう気をつけてください。
水分量が減ると消化不良を起こしたり泌尿器の病気になりやすくなったりします。
ウェットフードとのバランスやおやつなどで必ず一定量の水分を摂取するよう心がけてください。
猫の成長に合わせてごはんを変化させよう
授乳期 ~4週間
まだ乳歯が生えていないので 子猫用のミルクを与えましょう。牛乳はNGです。市販されている猫用ミルクには感染症から身を守る免疫抗体や脂質タンパク質も計算され入っています。
最初は動物用哺乳瓶で始まり、徐々にお皿へ変更してあげてください。
皿で飲めるようなら哺乳瓶でなくても構いません。お皿に慣れていくことで成長に伴いごはんを食べる習慣も身につきます。
その子に合わせて段階的にお皿の高さやツールを変えていきましょう。
離乳期 5週間~2ヶ月
生後4週間を過ぎた頃から乳歯が生えてきます。固形物も食べられるようになるのでごはんを開始しましょう。
ミルクを突然やめるのではなく、ミルクの量を減らしながらごはんを増やしてください。
何事も急な変化はNGです。離乳食として市販されているウェットフードや、ドライフードをお湯でふやかして与えるなど食べやすく消化しやすいごはんを与えてください。
消化器はまだ発育途中なので、1日あたり5~6回程度に分けて与えると良いでしょう。
お仕事している方は細かく分けるのは難しいと思いますが、お皿を小分けにして数種類置くなど工夫してみてください。
また新鮮なお水をお皿や低いコップで飲ませてあげましょう。水を飲む習慣をつけてあげることで泌尿器の病気予防にもなります。
ちなみにミネラルウォーターではなく水道水でOKです。硬水などを与えると尿路結石などの病気になることも。
いつもキレイで新鮮なお水を与えてあげましょう。
発育期 2ヶ月~10ヶ月
離乳食から子猫用のごはんに切り替えることができます。
消化できる力もだんだんと強くなりますので、ドライフードのふやかす時間を短くしたり、ウェットフードにドライフードを混ぜることで慣れさせましょう。
急に全量切り替えるとお腹がびっくりしてしまうので、少しずつ切り替えるよう注意してください。
食事の回数は6ヶ月くらいまでは1日あたり3~4回程度を目安に。猫の食欲に応じておやつや主食の量を変えてみてください。
成猫期 10ヶ月~
10~12ヶ月程度で立派な大人猫になります。食欲とうんちの様子を見ながら、大人用の食事に切り替えてください。
食欲も排泄も問題なければ、特に大きな気を遣うことない食事になる頃です。
目安は1日あたり1~2回程度。猫は狩猟本能があるためその場で全量食べることはせずそのとき食べられる量しか食べませんが、ペットフードに記載されている量を目安に与えてあげましょう。
常に新しいごはんと水をあげてください。
ここからは体重も安定してくるので、ごはんの量を適正に保ち健康を維持しましょう。
シニア期 11歳~
だんだんと消化機能も落ちてくる年齢です。
7歳頃からシニア期と言われることもありますが、雑種猫は丈夫と言われているので目安となる年齢は猫種によります。
猫の体調によっては特にごはんを変える必要がない場合もありますが、飼っている猫がどのような状態なのか、ごはんを変更する必要があるのかを獣医さんへ相談してください。
また、うんちの状態が少しでも変わるようであれば、カラダに合わせたごはんに変更しましょう。
ごはんを変更する場合、脂質やカロリーを抑えた消化に良いものに変えましょう。
シニア用として販売されているものは栄養バランスを考えたものになっているので問題ありません。ただ、猫ごはんには「総合栄養食」と「一般食」があります。ごはんを切り替える場合は必ず一つは「総合栄養食」を残すように気をつけてください。総合栄養食とはその名の通り、栄養価を考慮しメインフードとして成立するごはんです。一般食だけの食事だと栄養バランスも偏り、消化機能が落ちてしまうこともあります。
泌尿器や胃腸が弱い猫にとっては栄養と水分量が重要なので、選んだごはんがどのような分類なのかを確認してください。
飼い主が猫の健康を管理することを忘れずに
猫は自分でごはんを選べません。猫の健康を維持するのは人間の役目です。
口から入ったものでカラダが作られるので、栄養バランスが良く猫が好む食事を続けることで健康も維持されます。
猫はグルメなので好き嫌いが激しいです。ごはんを切り替えるときは大量に買うのではなく、飼っている猫が好んで食べるものがなにか探るところから始めましょう。
初めて猫を飼う人も、長年飼っている人も、今となりにいる猫にあげているごはんが合っているのか参考にしてみてください。
おいしく健康に、人間も安心できる食事を選び一緒に過ごしましょう!