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「白猫」の柄の意味と猫の性格
白猫は頭から尻尾の先まで白い毛で覆われていることが特徴です。毛先がグレーや他の毛色の場合は白猫ではなく別の種類で呼ばれています。いかにも真っ白の猫が「白猫」の条件です。
白猫はイメージの通り「ツンデレ猫」です。目の色がキレイで毛艶もよく美人さんが多い印象ですよね。
そんな白猫の性格や一緒に暮らすときのコツをお教えします!
白猫の模様に隠されたほんとうの性格
白猫はほとんどの人が想像する通り、少しクールでツンデレタイプの猫です。
・警戒心が強い
・神経質
・気が強い
・飼い主にだけ甘えん坊
ほかの猫に比べて警戒心が強いことが特徴ですが、その理由として「自然界で白色が目立つから」と言われています。たしかに森の中でも道端でも白猫は目立ちますよね。常に敵の目を気にしながら生きてきたこともあり警戒心が強いのだと言われています。そのため物音や急な人影などには敏感で、神経質な部分が多く見られます。白猫であるからこそ本能に根付いた性格ですね。
また自分のテリトリーを守る習性が強い猫でもあります。人との距離をある程度保った生活を好むので、人間も猫の気持ちに合わせて行動することが大切です。
その反面、慣れた飼い主にだけ甘えん坊という一面もあり、猫好きにはたまらないツンデレタイプですね。
飼い始めの頃から数年経った頃では別人のように警戒心レベルが変わるのがいいところでもあります。一緒にいればいるほど距離が近くなる、猫あるあるですね。
白猫のオスとメスの違い
オスの白猫
・マイペース
・社交的
・甘えん坊
最初に白猫の特徴として挙げた「ツンデレ」とは少し違う特徴ですね。マイペースという部分が人との距離をとる特徴でもありますが、メス猫に比べると人に対しての距離感が近いことが特徴です。
メスの白猫
・警戒心が強い
・人見知り
・飼い主にだけ懐く
メスは特に飼い主にだけ心をひらく特徴があります。基本的には警戒心が強くあまり人懐っこくありませんが、次第に飼い主との距離が縮まり甘えん坊になる傾向にあります。
だからといって長く一緒に暮らせばいつかベッタリになるわけでもなく、ツンデレ猫であることは変わらないようです。それがまた猫らしくて可愛らしいですね。
白猫の特徴と目に隠されたヒミツ
白猫ってなんで白いの?
白猫が産まれる理由は、遺伝子が「白色遺伝子」や「白斑遺伝子」をもつ場合であること、また「色素をもたず産まれる」場合です。遺伝子によって毛色が異なり性格も異なると言われていますが、白猫はどんな特徴をもっているのでしょうか。
「白色遺伝子」はどんな遺伝子よりも勝つ遺伝子であり、ほかの毛色遺伝子と配合しても白色遺伝子が残ると言われています。優性遺伝子と呼ばれるものですね。
「白斑遺伝子」はほかの毛色遺伝子に対して斑点の白色が出る特徴があります。よってほかの毛色と共存して産まれることがあります。
そして「先天性色素欠乏症」などの色素を持たない遺伝子の場合は、目の色も色素を持たないため赤い目をしていることが特徴のひとつです。
白猫ってなんで目の色が違うの?
白猫はもとももと色素が薄いために目の色にも影響があります。メラニン色素が少ないとブルーやイエローの目になることが特徴であり、特にブルーアイは他の品種に比べても白猫が多いと言われています。
また両目それぞれの色が違う「オッドアイ」は猫全体の約1%なのに対し、白猫のなかでは約25%ほどいます。白い毛色とオッドアイはなんとも神秘的で白猫らしい特徴ですが、実は「虹彩異色症」という病気なのでその点をきちんと知っておく必要があります。
また、ブルーアイは聴覚障害をもっている場合もあり、オッドアイの青目のほうだけ障害があったりと、飼い主が猫の遺伝子と障害を理解することが重要です。
子猫のときだけ出現する模様
白猫が子どものときだけ出現する「キトゥンキャップ」という模様を知っていますか?
白色遺伝子によって出てくるはずがなかったほかの毛色が頭のてっぺんに一時的に出現する現象です。
これは子猫のときだけで、成長するにつれて消えていくのが特徴です。この模様はおおよそ1歳くらいで消滅します。白猫と思っていたけど頭に模様がある、と思ってもいずれ消えて真っ白になることがありますので、目の色や両親の毛色などを参考に成長を楽しんでください。
白猫と仲良く暮らす方法と注意点
白猫は最初に記載したとおり「警戒心が強い」猫です。では一緒に暮らすときにどのような点を気をつける必要があるのでしょうか。
・適度な距離を保つ
飼い始めはどうしても触りたい、遊びたいという気持ちが勝ってしまってついついちょっかいを出してしまうかもしれません。でもそこはガマン!猫のペースに合わせて距離を保つことが重要です。
ひとりで寝ているときに急にちょっかいを出したり、警戒しているときに急におもちゃを投げたり、猫がびっくりする行動は控えましょう。
・日光浴はほどほどに
猫は日光浴でビタミンを生成し体に取り入れることができるので、日光浴は必要な時間です。
しかし白猫はメラニン色素が少ないため強い日光を多量に浴びすぎると「日光皮膚炎」になりやすいため、お気に入りの場所が強い日光が当たる場所でないことを確認してあげてください。日光皮膚炎から別の病気を併発したりする恐れがあるので、直射日光は避け窓際の光が強すぎる場合は保護シートを貼ったりと、ほどよい日光浴ができる環境を作ってあげましょう。
猫自身が気づかぬうちに強い日光を浴びすぎて皮膚炎にならないよう、適度に明るくあたたかい場所を確保してあげてください。
・ブラッシングでコミュニケーションを
白猫は先天性の聴覚障害をもっている場合があります。そのため反応が弱いこともあり、名前を呼んだり音のなるおもちゃで遊んだりすることで「あれ?なんか普段と違うな?」と気付ける他の猫と比べ、白猫は体調の変化に気づきづらい部分もあります。
普段からブラッシングなどでコミュニケーションをとり、汚れを取ってあげながら体のちょっとした変化に気づいてあげましょう。
白猫と相性がいい飼い主の性格
白猫は人との距離をある程度保つ性格なので、小さいこどもなどにいつもちょっかいを出される環境よりも静かな環境が向いています。
猫との距離をしっかり保てる飼い主であること、突然大きな音を出すことがなく1日のほとんどが穏やかな時間である環境をオススメします。猫がくつろげるスペースもしっかり確保できることも重要です。
また白猫はほかの猫に比べて皮膚炎に気をつけたり聴覚障害があったり、猫初心者の人より「猫経験者」のほうが向いていると思われます。普段から気をつけなければ行けない点がいくつかあるので、初心者だとハードルが少し高いかもしれません。
ただ猫を飼うのは縁であり、出会った猫と一緒に暮らすときは毛の色を考えて飼う人は少ないですよね。愛情をもって暮せばどんな人でも仲良く暮らすことができます。
白猫を飼うときは、なりやすい病気や白猫の特徴を理解し一緒におなじ時間を過ごしてください。
白猫の歴史
白猫は縁起がいい
・招き猫は白猫であり縁起が良い
・白猫が目の前を通ると良いことがある
・白猫は家を守ってくれる
日本で愛されている招き猫はどれも白猫がモチーフになっていますよね。昔から白猫は日本人にとって身近な存在であり、また縁起がいいとされてきました。
猫そのものが福を呼ぶと言われているのでどんな猫でも家にいればしあわせを運んでくれますが、白猫は特に縁起物の象徴とされてきた存在ということがわかりますね。
白猫は神聖な生き物
ヒマラヤでは白い虎を神聖な生き物として崇めていました。もともと白い生き物はもともと神聖なものとして扱われることが多いですが、たとえば白蛇などが代表的な例ですよね。
またタイではかつての王族が白猫をこぞって飼っていたという歴史もあります。その白猫たちはカオマニーと呼ばれ重宝されてきたとのこと。王族に幸福をもたらすと信じられ白猫を絶やさず血統を維持されてきた品種であり、王宮から出さないようにと、とても大切にされてきたようです。
そのほかにもイギリスでは白猫と黒猫を一緒に飼うと幸せになれると言われていることや、アメリカでは白猫を見ると幸せになれるなど、世界中で白猫が幸せの象徴とされてきました。
見た目の通り神々しい言い伝えがたくさんありますね。
白猫の色や性格についてのまとめ
白猫はイメージのツンデレ猫であることがわかりました。昔から幸せの象徴として崇められていたのは、人に対して気を使わない女王様気質だったからかもしれませんね。
白猫を飼うことがあれば、白いカラダに隠された繊細な特徴や性格を理解して良い関係をつくってください。
どんな猫でも愛情をもって接すれば、小さな病気も早くに気づいてあげることができ長く一緒にいられます。
白猫のように決まった病気になりやすかったり先天性の聴覚障害をもっていたり、日頃から気をつけなければならない品種こそ猫好きの飼い主さんと出会ってほしいですね。ぜひあなたも猫がいる生活を満喫してみては?!