統計によると犬と比べて猫は複数飼いしてる方が多いようですが、みなさんいかがでしょうか?
この記事をご覧いただいてる方はまさに複数飼いしてるという方がほとんどかもしれませんね。
猫を複数飼っていると可愛さも倍増なのですが、お世話やお金など手間や負担も倍になるものです。
その一つとして移動の際などに割合多く使用するキャリーケースについて、まとめて一緒に入れちゃえないかな…と思ったことはありませんか?
私も正直最初はそう思ってしまいました。
2つ運ぶのは手間ですし、1つにまとめれるものならまとめたいですからね…。
とくにこれからはお正月休みに入りますし、帰省などで猫たちも一緒に移動するという方も少なくないはず!
となると猫のキャリーケース事情も気になってきますね。
ということで今回は
- 猫2匹一緒にキャリーケースに入れてもいい?
- 猫2匹以上の多頭飼いにおすすめのキャリーと選び方
この2つをご紹介したいと思います!
多頭飼いにおすすめのキャリーバッグや選び方
猫2匹一緒にキャリーケースに入れてもいい?
さてさっそくですが、猫2匹をまとめて入れてもいいんでしょうか?
結論から言ってしまうと飼ってる猫による、ということになります。
もちろん仲の悪い子たちなら考えるまでもなく分けた方がいいです。
キャリーのような狭い空間で喧嘩されてしまうと被害も大きく、喧嘩のやめどころもありません。
ということで仲の悪い猫同士のことは例え何歳であろうとも一緒にはしないようにして、他の場合はどうなんでしょうか?
それはキャリーの耐荷重と大きさ、またキャリーを運ぶ人の筋肉量と猫の重さ及び大きさによります。
一般的なキャリーの場合、基本的に成猫2匹を一緒に入れるのはおすすめ出来ません。
成猫は3-4kgの子が多いかもしれませんが、体重5キロを超えることだってあります。
体重に比例して身体も大きいため猫たちも満足な体勢を取れず辛いですし、何よりそれを運ぶ飼い主がかなり辛い思いをします。
4キロの子が2匹だと8キロ…例え運べたとしてもふらふらしてしまったりするので危険です。
もちろん運ぶのに力をあまり要しないものであれば問題ありません。
また子猫と成猫の場合ですが、狭い空間ということもあって子猫が押しつぶされてしまう可能性もあるためこちらも基本的には一緒にしない方がいいですね。
我が家の猫たちでいうとアメショーが1キロくらいしかない時にスコティッシュはすでに4.8キロ…空間に余裕があったので一緒に入れることも考えましたが万が一スコティッシュの下敷きになってしまうとアメショーの息ができなさそうだったのでやめました。
これらのことを考慮すると普通のキャリーで一緒に入れてもいいのは子猫2匹までです!
子猫2匹なら一緒に入れてる方を動物病院で見かけることもありますし、そんなにおかしなことではありません。
キャリーの空間も広々使えるので、子猫なら危険性もきわめて低くなります。
ただ個人的には子猫2匹一緒に入れるにしてもハードタイプのキャリーはやめといた方がいいんじゃないかなと思います。
ハードタイプの多くは入り口が格子状の金具をはめるタイプだと思いますが、それだとキャリーの中でわちゃわちゃ遊んでいるうちにうっかり開いてしまうことも考えられるので、一緒に入れるにしても出入り口をしっかり閉められるものにしましょう!
また安全面を考えるなら、それぞれを洗濯ネットなどに入れてからキャリーに入れると尚のこと安心できますね。
健康診断に連れて行ったり、帰省したりと猫をキャリーに入れる機会は多いですから出来るだけ手軽に運びたいですよね。
ただ手軽さだけを考えると思わぬリスクを抱えてしまう危険があるため、多頭飼いしてる方は一緒のキャリーに入れてもいいか猫たちの様子を見て決めましょう!
2匹以上の多頭飼いにおすすめのキャリーと選び方
では一体どういったタイプのキャリーが多頭飼いにおすすめなんでしょうか?
ポイントは
- 耐荷重が複数猫の合計体重以上であること
- 猫を複数入れれる広さがあること
- 内側からは絶対に開けられないタイプ
- 運ぶ時にあまり力を必要としないタイプ
この4点です!
実際どういったものがあるのか見ていきましょう!
ポータブルケージダブルブラック
猫それぞれの空間が持てるよう仕切りもありますし、これなら子猫だけではなく成猫でもいけちゃいます!
出入口も外側からのチャック式なので少々激しく遊んだり喧嘩したとしても開いてしまう危険はありません。
ただこれは新幹線に乗るだとか車で移動するというように何かしらの乗り物に乗る際にはおすすめですが、歩く距離が長い時にはおすすめできません。
どうやって長時間歩きながら持ち運ぶんだという問題があります。
なので、何かしらの交通機関や車で移動する方にはぴったりですがそれ以外の方はやめておくのがいいですね。
【Newox】ペットカート
ペットカートは犬が使うことが多いですがもちろん猫も使えます。
こちらは大型犬を入れるタイプなので猫2匹でも十分な余裕がありますし、耐荷重としても問題ありません。
また押すだけなので力をあまり必要とせず飼い主にとっても楽な商品。
子猫はもちろん仲のいい成猫同士なら一緒にいれても大丈夫です。
デメリットとしてはやはり犬用ということもあって外がみれる構造になっていますが、猫はむしろ知らない景色なんぞ見たくないという子たちです。
内側からでも外側からでもどちらでもいいですが、布をかけたりして外が見えないように飼い主さんが工夫してあげる必要があります。
その点は少し手間がかかってしまいますね。
おすすめキャリーケースをご紹介しましたが似たような商品はたくさんあるので、選ぶポイントは抑えつつ飼い主さんと猫たちにあった商品を見つけてあげてください!
【AOAPO】キャリーバッグ
カート式で力のない人でもどこでも移動出来るタイプ。左右のポケットも付いているので、防災用として猫グッズを入れておく人もおおいアイテム。360度見渡せるメッシュ構造になっているので猫も安心して中に入ってられますね。
猫の多頭飼いで喧嘩など失敗しないための注意点
気まぐれやさんで自由を愛する猫ちゃん、猫ちゃん自身は一匹で飼っていても充分満足そうだけれど、飼い主さんが「他の猫ちゃんも飼いたい」、「赤ちゃん猫をもらった」、など様々な事情で多頭飼いになることがあります。
ハムスターや鳥、魚などは猫ちゃんと同居が難しいと聞くけれど、猫ちゃん同士はどうなんでしょう?
小さな頃から猫を飼っており、少ないときは2匹、多いときには4匹の猫を同時に飼ってきた筆者の経験から、猫を多頭飼いで失敗する理由や多頭飼いの注意点、相性の良い性別・年齢・種類など、みんながハッピーに生活できるポイントを紹介していきます。
猫ちゃんの多頭飼いをしたいと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
うちの猫たちの癒し効果が半端ないので見てください!!!2匹で毛づくろいし合っています!!!!!!!かわいい!癒される!!!!#猫 #多頭飼い #癒し #猫のいる暮らし pic.twitter.com/UeygItwJDi
— むぎ&りつ (@mugi_0106) 2019年4月7日
猫ちゃんの多頭飼いは難しいといわれていますが、多頭飼いをしている人って結構いるんですよね。
ポイントさえきちんと守れば、多頭飼いも夢ではありませんよ!
私は何匹か同時に飼ったことは子供を生んで子猫たちが友人宅に引き取られるまでの3~4ヶ月しか経験がないので今回は多頭飼いの経験豊富な方に経験から注意点などを紹介してもらいました!
猫の多頭飼いに失敗する理由は?
猫の多頭飼いに失敗する理由はどんなものがあるのでしょうか?
隔離期間を置かずに初日から一緒にしてしまう
初日から何のケアもなく一緒にしてしまうと、慣れるどころか喧嘩が始まってしまいます。
特に先住猫は自分のテリトリーに他の猫が入ってきたことがわかれば当然威嚇を始めてしまいます。
我が家の場合は引っ越してすぐ、2匹目を迎え入れたので先住猫には引っ越しのストレスと自分のテリトリーに違う猫が入ってきたというダブルのストレスを与えてしまいました。
猫の1番のストレスは手術、2番目のストレスは引っ越しと言われています。
引っ越しでストレスがたまっている上に、同時に他の猫が引っ越してきたら、と考えると安易に想像が付きますね。
新入り猫を迎え入れる場合は、同時に一緒にするのではなく、一匹が落ち着いてからもう一匹を入れるようにしてあげましょう。
食事を一緒にしてしまう
猫によっては趣向が違ったり、年齢などの関係で与える餌が違う場合があります。
また順位により、弱い猫の餌を強い猫がすべて食べてしまっていて、気付くと一匹だけおデブ、なんてことも。
IKEAのベッドトレイって言う商品なんだけど猫の餌置き(多頭飼い)に超ちょうどいいです(小さい猫には若干高さが高いかも(^ω^;))
勢い付けて食べなくなったのでゲロ対策にもなりますし何より餌やりやすい。
オススメですぞ!!!! pic.twitter.com/dnHXa1DkYm
— あの佐々岡 (@anosasaoka) 2016年5月17日
こんなにたくさんの猫ちゃんが仲良く食べてくれるなんて稀です・・・。
餌を与える場所や時間、お皿を猫ごとに分けて、飼い主さんがきっちり管理してあげてくださいね。
と言っても、実際にやってみるとわかりますが、管理していくのは本当に大変です。
うちでも一匹は13歳の高齢でウェットフード以外を食べると吐いてしまいますが、他の猫は若いくドライフードしか食べません。
高齢猫はもともとドライフードで育ててきたので、目を離すと他の猫のドライフードの食べ残しを食べてしまいます。
高齢猫に見つからないように、いつもドライフードのお皿を常に空っぽにしておくよう気を付けています。
トイレを一緒にしてしまう
猫はマーキングをして自分のテリトリーを作ります。
家猫の場合、それはトイレに集約されます。
そのため多頭を一つのトイレに収めてしまうと、家中マーキングだらけで、トイレで用を足すのは一匹だけ、なんてことはよくあることです。
うちも何度も失敗してきました。
最低一匹に一個ずつトイレを用意しましょう。
避妊・去勢手術をしていない
家族を増やしていく予定でない場合は、猫を飼うと決めたら必ず避妊・去勢手術をしましょう。
予防できる病気があるのもメリットのひとつですが、発情のたびに信じられないくらい大きな声で鳴きます。
鳴き声を聞いている他の猫のストレスが心配です。
メスであれば生理もくるので、猫の後ろを付いて回り他の猫が踏んでしまわないように拭いて歩かなければなりません。
赤ちゃん猫の場合であればオスでもメスでも発情期が来る前に、手術が可能な時期を獣医さんで予め確認しましょう。
猫は一度に3~5匹の子猫を出産します。
もし家族を作りたくて猫を多頭飼いする場合も、そんなに多くの猫を飼える環境が整えられるか一度考えてみる必要がありますね。
猫の多頭飼いで喧嘩防止など気をつけておくべき注意点
では喧嘩が勃発しないためにどんなことに気をつけたらよいのでしょうか。
対面時のタイミング
猫は人につかず、家につくといいます。
新入り猫には、できるだけ先住猫のいない間に家中を探検させてあげましょう。
そうすることで、家に対する冒険心を満足させてあげられるだけでなく、先住猫の匂いにも馴れさせてあげることができます。
猫用品の準備
猫の数だけトイレ、寝床、餌の皿、おもちゃを用意しましょう。
トイレは最低猫の数だけ用意し、それぞれ離して置くようにしてください。
猫はテリトリーを糞尿でマーキングしていくので、ここがあなたのトイレだよと一月隔離することで他の猫のトイレでしなくなる可能性が高くなります。
寝床も取り合いになることもあるので多めに用意してあげましょう。
自分たちでお気に入りの場所を見つけてくれます。
トイレも寝床もお互いが慣れるまでストレスがたまらないように先住猫のトイレと寝床から離した場所に置いてあげましょう。
我が家では部屋自体を分けてしまっています。
別の猫の餌を食べてしまわないように餌の皿も1匹ずつ用意してあげましょう。
また上でも説明していますが、年齢などによっても餌の種類が違うこともありますので、そういった場合は個々で餌の時間や場所を変えてあげるなどの処置が必要です。
おもちゃも取り合いになって喧嘩になるので似たようなおもちゃでも猫の数だけ用意してあげてくださいね!
先住猫を優先する
猫は家に入った順番で順位を決めていくことを飼い主さんも肝に命じ、新入り猫をついつい可愛がってしまいがちですが、先住猫の見ているところでは「あなたが1番よ」と餌やり水やり、トイレ遊びなどすべてを先住猫を優先させてあげましょう。
猫同士が慣れるまでの心がけ
親子以外の猫同士であれば、放っておいたら仲良くなる、何て理想はなかなか起こり得ません。
猫同士が慣れるまでは、飼い主さんが間に入り、仲を取り持ちましょう。
一匹の猫がもう一匹に近寄ったときは、飼い主さんが優しく抱っこし「匂いを嗅いであげてね」と気持ちが落ち着くように撫でてあげましょう。
多頭飼いに適している性別・年齢や種類はある?
多頭飼いに適している性別や年齢、種類はあるのでしょうか?
多頭飼いに適している年齢や性別は?
多頭飼いに適している年齢や性別ももちろんあります。
1位:子猫ー子猫
2位:老猫ー成猫
3位:老猫ー子猫
1位の子猫同士はペットショップでもよく見かけるペアですね。
じゃれあいながら仲良く成長していける可能性が高いです。
2頭目を後に迎えるパターンにお勧めなのが先住猫が老猫の場合です。
老猫だとおもちゃ等でほとんど遊ばなくなるように、2頭目に喧嘩を吹っ掛けるファイトがないのが理由です。
性別で言えば去勢避妊をしている場合であればそこまでこだわる必要はありませんが、基本的にメスの方が大人しく多頭飼いに向いています。
オス同士はおすすめしません!
我が家の場合はメス同士でかっていたときは4匹でも仲良くしていましたが、成猫のメス1匹、子猫のオス2匹で飼った時は大変でした。
去勢していてもオスはやはりやんちゃなので、遊ぼう遊ぼうとメスの猫を追い回したあげく大喧嘩。
工夫しまくりましたが、1年ほどは常に誰かがけがしていて獣医通いでした。
もし全部おすだったらと思うとゾッとします。
多頭飼いに適している種類は?
多頭飼いでの悩みの多くは猫同士の喧嘩です。
そうならないためにおとなしい性格のラグドールやペルシャ、メインクーンなどの種類は多頭飼いに向いているといえるでしょう。
一方で、やんちゃで人懐っこい種類の場合は、飼い主さんの取り合いで喧嘩になったり、じゃれあいが喧嘩に発展して流血騒動になったりすることがあるので要注意です。
2匹以上(多頭)飼う時のまとめ
今回は猫の多頭飼いを成功させるための注意点や相性の良い性別・年齢・種類を紹介しました。
猫好きの飼い主さんにとって、数匹が仲良く毛ずくろいする姿や、寄り添って眠る姿は、幸せそのもの。
現在既に猫を多く飼っている場合は、トイレや餌水の皿、おもちゃ、寝床をひとつずつ与えているか、順位の高い猫を優先しているか、猫同士の仲を取り持っているか、をチェックしてみてくださいね。
これから飼う場合は、以上の点に加えて猫の性格や年齢も考慮してくださいね!
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まとめ
複数の猫を同じキャリーに入れてもいいのか、という問題ですが仲の悪い猫同士は問答無用で不可だとしてこれは正直猫とキャリーによります。
一般的なキャリーケースなら同じキャリーに入れた時の状況を考えて
- 成猫同士は不可
- 成猫と子猫は不可
- 子猫同士はOK
ということになります。
ただ以下のポイントを満たしていれば成猫同士でも一緒にいれて大丈夫です!
- 耐荷重が複数猫の合計体重以上であること
- 猫を複数入れれる広さがあること
- 内側からは絶対に開けられないタイプ
- 運ぶ時にあまり力を必要としないタイプ
成猫を複数入れて運ぶ時の最大のポイントは飼い主がどれだけ楽に運べるかなので、抱えたり持ったりするタイプではなく引っ張るタイプのキャリーにしておきましょう!
またキャリーは飼い主さんが使われる交通手段や猫の体型などを考えて選んであげてくださいね!